山内
コンテンツ ホーム ニュース プロフィール ギャラリー ヒストリー
 
1997 上杉歴史サミット
2001 ベトナム(ホーチミン市美術博物館展)
2002 遊激展(松本)
2003 個展(高崎広瀬画廊)上毛新聞に紹介記事掲載
2008 クロアチア(メシッチ大統領表敬訪問)
2009 カンボジア(国際平和美術展)
2010 ポルトガル(日葡東西文化芸術展)
2012 企画展(北アルプス展望美術館)
2013 日光東照宮(東日本大震災復興美術展覧会)
2013 タイ(日タイ芸術神鳥賞受賞)
2013 タイ(日タイ交流美術展覧会)、インラック首相訪問
2014 永遠の朋友展
2006 上毛新聞寄稿
2014 ことなしの美術展(ハワイ大学)
2015 墨技実演(ミラノ ヴィア・デル・エルベ)
2015 山梨寺院 本堂襖書画作成
2016 タイ(教育美術展) 国王在位70周年祝賀事業
2017 群馬県護国神社奉納揮毫
    2019
   アブダビ「JARDIN in Abu Dhabi」
    2019    ウィーン 国際平和美術展2019
    2022
   高岡法科大学 公開講座
         
 

立体作品

 

上毛新聞による作者紹介

上毛新聞記事を見るには、ここをクリックしてください
 
 
 
現地新聞
ホーチミン市美術博物館に出展した際の現地新聞     
          右全文訳


大統領からのメッセージ
 
 
1997年 上杉歴史サミット(藤岡市)にて/「平井城」の書制作
 
巨大パネルの前で   作品の大きさが窺われる
巨大作品の前で   作品の大きさが窺われる(5.4m×2.7m)
 
2001年 ベトナム ホーチミン市美術博物館にて/最優秀賞受賞、墨技実演、作品収蔵
 
空手環郷   出厩良驅
ホーチミン市美術博物館出展 対作品
写真左「空手環郷」(くうしゅげんきょう)
─ 心と身体で感じた事意外は、何も持たずに帰郷する ─
  .「出厩良驅」(しゅっきょうりょうく)
─ 良い馬は小さな厩舎から出て、より広い世界へはばたく ─
ホーチミン市美術博物館蔵
     
 
日本人女性書道家 山内清香
東洋の伝統文化のすばらしさ
  2001年6月に越日交流展覧会が開催されたが、それに参加した日本人芸術家訪問団の一員、女性書道家山内清香は、ホーチミン市美術館において、芸術家のチュオン・ハン・ミンとともに書道を実演披露し、ベトナムの市民に深い印象を残した。
 ベトナムの芸術家との懇親会で、山内清香氏は魅力をたたえながら次のように語った。
 「私は書道を習って25年あまりになります。私が書道に打ち込むのは、母も書道家だという家庭環境にあります。書道は東洋独特の美しさを表現出来るものだと以前より考えてきました。それは書かれた文字の象形の美しさであり、昔から現在までの人生の深遠な意義をも内包しています。私は常に、自分個人の想いを書によって表現したいと思っています。ときにそれは、人間ひとりひとりの情緒に関する私の考えであったりあるいは今まで接して来た古典芸術の様式から触発された私の考えであったりするのです」

 つけ加えて、チュオン・ハン・ミン氏は日本の女性芸術家が書道を通して「自分の考えを表現すること」について次のように述べた。「彼女は真に独特の書を書く道を進んでいます。筆力は自由奔放さと豪快さを体現し、こなれていてしかも温和です。山内清香氏は私に二つの文字を書いて送ってくれました。「夢風」(この「夢」は「詩夢」という文字から来ており、「風」は「風格」という文字から来ています)。山内清香氏はそれについて、私の水墨画が夢、叙情の風格を表現していると感じたからだと説明しました」
 日本人芸術家訪問団の団長は次のように語った。「ホーチミン市美術館で先ほど山内清香によって書かれた二つの文字「麟」「鳳」は四霊(龍、麟、亀、鳳)を尊重する東洋人の観念を友好的に表現したいという、まさしく山内清香の意志なのです」

 今から三千年以上前の古い文字を手慣れた書法で書く道を歩んできた山内清香氏。その書道芸術は、5mにも及ぶ大作をその場で書くなど日本国内はもとより、中国・オーストラリアなどでも高く評価されており、先年はオーストラリアに招かれて外国人学生に教えてきた。山内清香氏は世界の大勢の人たちが、この東洋の芸術に触れてくれるよう望んでいる。

 日本人芸術家訪問団の代表者は「西洋の芸術が私たちを惹きつける力は、もう十分ではない。21世紀に私たちはアジアの芸術に帰りつつあり、そしてベトナムの芸術家という友を見いだしたのです」と語った。心から発せられたこれらの言葉に対する返礼として、ベトナムの芸術家達は桜の国からやってきた芸術家達を、歓迎の拍手と友情のまなざしで見つめたのである。
 
 
2002年 遊激展(松本市美術館)に出展、墨技実演
 
「飛翔」を書き上げる作者   15m×5mの巨大作品
「飛翔」を書き上げる作者   15m×5mの巨大作品
     
松本市長さんと作者   写真は『激写グループ』による
松本市長さんと作者   写真は『激写グループ』による
 

「遊激展」に参加して───────
  2002年11月18日 松本市民タイムスより

 天と地に満ちる生命を表現することをテーマに、先日、松本市美術館で開催された「遊激展」に参加させていただきました。多くの松本の皆さまと、素晴らしい出会いができました。展示ばかりでなく、私の書のパフォーマンスも実現させていただき、美術関係者の方々に深く感謝しています。
 私の書の展示とパフォーマンスは、一昨年にオーストラリア、昨年はホーチミン市美術博物館などで行わせていただきましたが、松本市美術館のような、二階から野外の作品を眼下に鑑賞いただける空間は初めてでした。15m×5mという、今までににない大作でしたが、地上からは大きすぎて見えにくい文字も二階から鑑賞していただけました。

「遊激展」は文字通り激しく遊ぶの意味ですが、私は自分のできる範囲を超えた表現に取り組んでみたいと考えていました。この大きな作品も、書くための練習場所も見つからぬまま本番を迎え、不安を禁じ得ませんでした。
  しかし、まっさらな大画仙(大きな紙の意)の上に立つと、もう迷いも消え、私の命いっぱいをこの紙の上に書かせてもらうのだ、と夢中で筆を走らせました。というよりも、むしろ勝手に筆が動いて行って、その後に私がついていったと形容した方が適切かもしれません。
 書き終わった後は、力全てを使い果たしセミの抜け殻のごとくでした。たくさんの松本の皆さま、無理なお願いに快く対応してくださった美術館関係者の方々、「遊激展」に協力してくださったボランティアの方々、そして、雨の中を、見に来てくださった方々に「心からのありがとう」を胸の奥深く刻ませていただきました。

 このご恩に報いることとは、松本で行ったことを肥やしに、この時代、この瞬間に生きるリアルを、全身全霊を傾けて、これからも表現し続けてゆくことであると思います。生きること、愛すること、自由であること、平和であること、そして人間の情けなくって、悲しくって、こっけいな郡分まで考えていったら、表現の終わりなどないように思われます。

 
 2008年 クロアチアにて講演と墨技実演
クロアチア メシッチ大統領表敬訪問 大統領に作品を贈呈
国立ザグレブ芸術大学での特別講義
墨技指導 墨技実演
クロアチア共和国大統領
                       クロアチア文化経済協会

親愛なる皆さまへ
 いつの時代を見ても、世界のどこかで争いのなかった日が一日もないのは、
大変悲しい事実です。メディアのニュースで世界中に戦争の恐ろしさが伝えられ
ても、不にもその歴史は繰り返されているようです。

 ここクロアチアと遠く離れた日本という、私たち両国には、戦争による残虐の
経験が過去の記憶として残りました。それ故、いつ何時も、繰り返し全ての機会
を通して、可能な限りどのような手段を用いてもこれに立ち向かわなければなり
ません。

 クロアチアと日本の両国の外交開設15周年を記念したこの展覧会に私は心か
らの支援を惜しみません。なぜなら、私たちは人々の平和の架け橋の建立に向
かってい  くべきで、堰き止めるダムを作ってはいけないのです。

 それ故、クロアチア国民の代表として、私は、心から、主催者であるザグレブ
の「日本クロアチア文化経済協会」と日本のアーティストに敬意と感謝を表しま
す。日本という距離があっても近い国でアーティストは結成され、価値のある気
高いこのプロジェクトを通して、世界恒久平和に尽力されました。

 彼らの努力が報われ、今後この展覧会が開催される国の人々に、彼らの平和
へのメッセージが届くよう心からの願いを込めながら、私は主催者、アーティス
ト、そして私たち、すべての人々の努力が集結し、世界の国々の人々に友好が
広がることを切望しております。

 そうして、真の平和が訪れることでしょう。

ザグレブ 2008年10月9日
        
            クロアチア共和国大統領 スティエバン・メシッチ
 ○2009年 国際平和美術展 in カンボジア 
    「日・メコン交流年」記念事業

  * 王立芸術大学美術館オープン記念美術展
     参加アーティストの記念ネームプレートが玄関に掲げられる

  * 王立芸術大学及びシェムリアップ州(アンコール遺跡の観光拠点)の
     小学校で書道の実演及び指導

  * 参加アーティストがそれぞれ、シェムリアップ州の村に井戸を寄贈
カンボジア王国副首相
ソック・アン氏
カンボジア王立芸術大学学長
ボン・ソヴァット氏
王立芸術大学での実技指導
小学校での実技指導
寄贈した井戸
後方のボードに山内清香氏より寄贈と記載
 2010年 日葡東西文化芸術展(日本ポルトガル修好150周年記念)
芸術金賞受賞
左から三番目 出展作品
  ○2012年 北アルプス展望美術館(池田町立)企画展
            遠山無限  (会場にて制作)
        
    楽意在泉石(10m×2.5m)  北山早苗氏(安曇野ビンサンチ美術館)
         高橋昭一氏(山内清香を応援する会)
山内清香
  ○2013年  日光東照宮 「東日本大震災復興美術展覧会」
出展作品  ~花笑む~
~瓦礫より一輪笑むやゆりの花~
  地震で瓦が落下した。その瓦礫の横から、すっくと
立つ、まっ白な一輪の百合が目に飛び込んできました。

  震災・人災にもかかわらず、季節が来れば美しい花
を咲かせ、時が来れば実をつける。この大自然の織りな
す摂理に人間など到底適うはずはありません。あいかわ
らず何億円もの殺傷兵器を造り続ける人間・・・・・・。

  しかし、自然のダイナミズムに出会うたび度、人は感
動し元気づけられます。そして何かを表現せずには、いら
れなくなるのではないでしょうか。

  破壊されたらまた創る。この”命の力”を自然界より
学びたいと思います。
  ○2013年  タイ王国訪問
  日タイ芸術の栄典において、タイ王国のチヤトリチャラーム・ユコン王子
  殿下より、「日タイ芸術神鳥賞」を受賞する
日タイ芸術神鳥賞
ロイヤル・タイ・ネイビーホールにて 「日タイ芸術神鳥賞」受賞
受賞作品(タイ王国へ寄贈) タイ王国の国章
神鳥(ガルダ)
  ○2013年 日タイ交流美術展覧会(日ASEAN協力40周年記念)
       
  タイ王国シラバコーン大学アートセンター・サナムチャンドラ・アートギャラリー
    参加者の首相官邸訪問
タイ王国インラック首相と懇談
インラック首相(中央)を囲んで
  ○2014年 永遠の朋友展(仙台・台北)
国際故宮博物院 正会員証
国際故宮博物院 院長と 台湾の芸術家と(仙台展)
  ○ 2014年  ことなしの美術展(ハワイ大学) 
      日米親善平和芸術特使として
      ハワイ大学教授達と
 
 
 
 
 
 
 
  ○ 2015年 JAPAN ART TASTING EXPO2015 (ミラノ ヴィア・デル・エルベ)
 
 
 
 
 
 
   ○ 2015年 山梨寺院 本堂襖書画作成
 
 
 
 
 
  ○ 2016年 タイ国王陛下在位70周年記念事業 教育美術展(子供のためのアジア美術)
クイーンスクールの生徒と一緒に 作品の共同製作 3書体の「手」を囲んで
 
 
 
 
 
  ○ 2017年 群馬県護国神社奉納揮毫
揮毫動画
 
 
 
 ○ 2019年 群馬県寺院(久昌寺) 本堂襖書作成
     
     
     
     
     
 以古爲鏡 可見興替 以人爲鏡 可知得失
 出展「十八史略」 巻五 唐 182×720
 
 古を以て鏡と為さば 興替(こうたい)を見るべし
 人を以て鏡と為さば 得失を知るべし
 
 過去の歴史を鏡として見ると、世の興廃の道理を知ることができ、
 人を鏡として見ると、自分の行いの善悪を知ることができる。
 
 
 
  〇 2019年 アブダビ Etihad Modern Art Gallery 「JARDIN in Abu Dhabi」 準大賞
 
 
     
     
     
 
 
 
 
 
 
 
 
  〇 2019年 オーストリア シェーンブルン宮殿 「国際平和美術展2019」  ― 日本・オーストリア友好150周年記念 ―
 
 
               
               
               
               
 
 
             
             
           クリムトのお孫さんと  
             
             
             
             
             
   〇 2022年 高岡法科大学 公開講座概要  
 
 
       
     
       
       
   多文化共生時代への経済社会    
   野口教子編著  芦書房    
       
   山内担当ページ  p73~p92
第4章 ユーラシア地域での藝術の交流と融合
   
       
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上毛新聞寄稿
  
 上毛新聞 2006年9月25日   文化欄

         -朔太郎生誕120年に寄せて-

  
感性にふれる 竹
 書家といっても、紙に文字を書くだけではない。ランプシェ-ドや陶磁器、ガラスに文字を入れたり、鉄の立体作品を作ったこともある。この夏は、長さ十メ-トル近い作品を都内の企業に納めた。書く文字も漢字、ひらがなばかりでなく、古代の象形文字も取り入れている。

 「『竹』という文字は、中国の古典にもよく書かれている。自分でも好きで、竹を題材とした作品をいくつか制作してきた。最近は『月に吠える』の中の『竹』のイメ-ジの作品を作りたいと思っている。朔太郎の『竹』からイメ-ジするのは、繊細だけど独特の鋭さがある竹。竹の葉が、花びらのように舞い落ちるときの、美しく、優雅な竹ではない」 朔太郎の詩は、高校生のころから好きだった。フランスに渡った与謝野晶子らの影響があったのか、あこがれの国だったフランスがうたわれている「旅上」が印象に残っている。「竹」も読んでいたのだが、深く心に響くことはなかった。

 「朔太郎は詩の中で、漠然とした不安や孤独感を吐露している。そこに感性の波長が合ったのかもしてない。ただ、朔太郎の痛みは、あまり感じなかった。いま作品制作などで壁に突き当たることがある。思うようにかけず、書き損じた紙を毎日燃やしに行く。一ヶ月たっても何も書けない。そんな経験をして、朔太郎の気持ちが分かってきた」
 朔太郎のどこに、どうしてひかれるのか。それは、自身の内にある孤独感を巧みに詩として表現しているからでは、とみる。
 「広大な砂漠に、砂をジャリジャリとかみしめながら、独りで立っているような孤独を体感することがある。この孤独や憂鬱が、逃げ場を失うところまで行って、初めて新しいステップを踏み出す。朔太郎はこの種の孤独を知っていて、それを詩というリズムを借りて、流れの良い音楽のように吐き出している。その吐き出し方に感服している」

 朔太郎は、竹や草の茎など、植物を細かく観察し、言葉で表現した。再び「竹」を読んで、新たに気付いたことがいくつかあったが、朔太郎の鋭い観察力もそのひとつだ。
「竹を描いた絵はよく目にするけれど、竹の根が次第に細くなり、さらにその先の繊毛のかすかな震えまで観察し、感じ入る作家に出会えることは少ない。長谷川等伯の国宝『『松林図屏風』の繊細さを彷彿とさせられる。優れた芸術作品は、繊細さと大胆さ、強さの両極を内包しているけれど、朔太郎の『竹』はまさにそれだと感じる」
 「竹」の受け止め方も変わった。以前、この詩は人間の「陰」の部分を書いていると解釈していたが、そればかりでなく、逆に「陽」も描いているようだという。

 「人はどん底まで突き落とされると、あとは竹のように伸びるしかない。震える不安定な気持ちを、突き破るかのような鋭い青竹は理想。陰から陽へと、シャープに力強く突き抜け、宇宙に向かうような広がりを見せる。地下へ潜ったり、日なたに出たりと、感情も現実世界も、変化し続けるが、青竹のようになれたら素晴らしい」
 
seika